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🛡️ 引越し当日に「養生してくれない…」時の交渉術と傷対策完全ガイド|敷金を守る自衛策

「え、養生なしで運ぶの?」「壁むき出しで台車通るの?」
引越し当日、業者が養生(保護シート)を貼らずに作業を始めようとしたら、それは危険信号です。
そのまま進めると、壁や床に傷がつくだけでなく、賃貸の場合は退去時に高額な原状回復費用(敷金からの差し引き)を請求されるリスクがあります。

この記事の目次

💡 プロの結論:養生しないのは「異常」です

共用部は義務、専有部はマナー。
「しません」と言われたら、その場で作業を止めて交渉する権利があります。

1. なぜ業者は養生をサボるのか?(3つの裏事情)

本来プロなら行うべき養生をしない理由は、大きく分けて3つあります。

💸
① 格安プランの罠

「積載のみプラン」「節約コース」など、コストカットのために養生資材や手間を省く契約になっているケース。契約書に小さく「養生はオプション」と書かれていることがあります。

② 時間と資材の節約(現場の手抜き)

養生には時間がかかります。次の現場に急ぎたい作業員が、勝手な判断で「ここは広いから大丈夫だろう」と省略するケース。これは完全な怠慢です。

③ 資材を持ってきていない

最も悪質なケースです。そもそも養生資材(プラダンやマット)をトラックに積んでおらず、やる気がない業者です。中小の格安業者や個人配送業者に見られます。

2. ここだけは絶対守れ!養生の重要エリアランキング

全ての場所を完璧に養生するのは難しくても、以下のエリアだけは死守してください。ここが傷つくとトラブルが大きくなります。

エリア 重要度 理由
エントランス・EV
(マンション共用部)
必須 管理組合や大家さんとのトラブルに直結。台車が通る床、エレベーターの三方枠は傷つきやすく、修繕費も高額。
玄関・上がり框
(専有部入り口)
必須 最も荷物が通過する場所。靴の脱ぎ履きや、大型家具の回転で壁紙が破れやすい魔のスポット。
フローリング
(室内床)
推奨 賃貸の場合、深い傷は退去費用請求の対象。特に冷蔵庫を置く場所までの動線は保護すべき。

3. まずその場でやるべき「3ステップ緊急対応」

作業が進んで傷がつく前に、勇気を出して声を上げてください。

STEP 1 すぐ作業を止めて聞く

「すみません、養生はしていただけますか?」と丁寧に、しかしハッキリ聞いてください。遠慮は無用です。

STEP 2 最低限の範囲を指定する

「全部無理なら、せめてエレベーターの入り口と、玄関の角だけはお願いします」と妥協案を出します。一点張りするより通りやすいです。

STEP 3 見積書を確認する

手元のスマホで見積もりメールを見返し、「養生費」が含まれていないか、あるいは「簡易養生一式」という記載がないか確認します。

4. 「別料金です」と言われた時の最強の返し技

ここで引いてはいけません。相手を動かす魔法の言葉があります。

管理組合・大家を盾にする(最強)

「このマンション、管理規約で共用部の養生が義務付けられているんです。
管理人に怒られると作業が中止になってしまうので、見えるところだけでもお願いします。

※ 実際に多くのマンションで養生は義務です。これを言われると業者は「作業停止」を恐れて従わざるを得ません。

5. どうしてもやってくれない時の「DIY自衛」術

業者が頑として動かない、または資材がない場合、自分の家を守るために自衛します。ただし注意点があります。

⚠ ガムテープの使用は厳禁!

焦ってガムテープを床に直接貼ると、剥がす時にワックスやフローリングの表面ごと剥がれてしまい、逆に補修費用がかかります。

🛠 正しい自衛方法

6. もし養生なしで傷がついたら?(証拠と補償)

原則:業者の責任です。
「養生不足」が原因の破損は、補償対象になります。ただし、証拠が必要です。

📷 証拠保全リスト

7. よくある質問(FAQ)

養生は別料金と言われました。払う必要がありますか?
契約時に「養生費込み」となっていれば払う必要はありませんが、格安プランなどで「養生オプション」となっている場合は追加料金が必要です。ただし、エントランスやエレベーターなど共用部分の簡易養生は、多くのマンションで管理規約により義務付けられており、基本料金内で対応すべき範囲(または必須項目)とされることが一般的です。
養生なしで作業され、床に傷がつきました。補償されますか?
はい、業者の過失として補償対象になります。「養生をしなかったこと」自体が過失の一因となります。ただし、「元々あった傷だ」と言い逃れされないよう、作業直後の写真撮影と現場責任者への申告が必須です。また、補償されるのは修理費用のみで、精神的苦痛への慰謝料は基本的に出ません。
どうしても養生してくれない場合、自分でやってもいいですか?
はい、可能です。ただし、ガムテープを床に直接貼ると剥がす際にワックスや素材を痛めるため、必ず「養生テープ(緑やピンクの弱粘着テープ)」を使用してください。ダンボールや不要な毛布を玄関の上がり框(かまち)や柱の角に固定するだけでも効果があります。
雨の日でも養生はしてもらえますか?
雨の日は特に重要です。エントランスや廊下が濡れると作業員が滑って転倒し、荷物を落とすリスクが高まるため、床養生(吸水マットやプラダン)は通常よりも厳重に行う必要があります。もし雨なのに床養生がない場合は、泥汚れによる汚損リスクも含めて強く抗議すべきです。
👨‍🔧 プロからのアドバイス 「養生をしない業者は、作業も雑でトラブル率が高いです。
もし当日、養生資材がないと言われたら、家にある『使い古した毛布』や『ダンボール』を提供してでも保護させてください。
見た目は悪くても、傷つくよりマシです。」

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この記事の監修者 元引越しセンター 部長 S

引越し業界歴23年。新築マンションの一斉入居管理なども経験。「養生は建物を守るだけでなく、作業員の意識を高める儀式」という信念を持ち、手抜き業者による被害を減らすための啓蒙活動を行っている。

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