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💴 退去時に敷金が返ってこない?大家との賃貸トラブルの対処法

賃貸物件へ入居する際、多くの場合「敷金」を支払います。
敷金は退去時の原状回復費用に充てられ、修繕費を差し引いた残りが借主へ返金される仕組みです。

しかし実際には、退去時に敷金が返ってこなかったり、逆に追加の修繕費を請求されたりするケースも少なくありません。
では、もし敷金が返金されない場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

この記事では、敷金トラブルの原因と具体的な対処方法について詳しく解説します。

この記事の目次

1. 通常の生活であれば敷金が返金されることが多い

賃貸契約では、借主には「原状回復義務」があります。
これは、退去時に部屋を入居前に近い状態へ戻す義務のことです。ただし、すべての修繕費を借主が負担するわけではありません。

国土交通省が公表している「原状回復ガイドライン」では、負担の区分が次のように定められています。

借主負担になるケース
(借主の不注意・過失)
  • 飲み物をこぼしてカーペットにできたシミ
  • 壁にピン以外の大きな穴をあけてしまった
  • 家具を引きずって床を傷つけた
  • 手入れを怠りカビを発生させた
大家負担になるケース
(通常の生活による損耗)
  • 家具設置による床のへこみ
  • 日焼けによる壁紙や畳の変色
  • 画鋲やピンなどの小さな穴
  • 時間経過による設備の自然劣化

このように、通常の生活で発生する損耗は、すでに毎月の「家賃」に含まれている費用と考えられています。そのため、常識的に生活していた場合は、敷金の一部または全額が返金されるケースが一般的です。

2. 修繕費を全額負担するケースは少ない

仮に借主の過失による傷や汚れがあった場合でも、新品の修繕費をすべて負担することは多くありません。理由は、「経年劣化(時間による価値の減少)」が考慮されるためです。

例えば、壁紙やカーペットは一般的に「耐用年数が約6年」とされています。年数が経つほど価値は下がるため、借主の負担割合も減っていきます。

居住年数 借主の負担割合の目安
1年 約80~90%
3年 約50%
6年以上 原則として負担なし(1円の価値)

つまり、長く住んでいるほど借主の修繕負担は減っていきます。
また修繕が必要な場合でも、基本的には「破損した部分(平米単位など)」のみが対象になります。壁紙の一部分に傷があるだけで、部屋全体の張り替え費用を請求されるのは不当なケースが多いです。

3. 敷金が返ってこない可能性があるケース

一方で、以下のような場合は修繕費が高額になり、敷金の返金が難しくなる(あるいは追加請求される)可能性があります。

① 大きな破損や汚れがある

通常の清掃や部分補修で済まない場合、修繕費は跳ね上がります。

  • 壁に多数の穴を開けている
  • 結露や水漏れによるカビを放置し、下地ボードまで劣化させた
  • 床材(フローリング等)をえぐるように大きく傷つけた
② 契約書に「特約」がある

原状回復ガイドラインよりも、契約書の特約内容が優先される場合があります。契約時に合意してサインしている場合、支払い義務が発生します。

  • 退去時のハウスクリーニング費用は借主負担とする
  • 鍵交換費用、消臭費用、消毒費用 〇〇円
③ ペット飼育や喫煙がある

ペットやタバコは、部屋全体に影響を及ぼすため原状回復費用が高額になりやすい要因です。

  • ペット飼育:壁や床の引っかき傷、染み付いた獣臭、床材の全面交換など
  • 喫煙:壁紙全体のヤニ汚れ・黄ばみ、扉や天井の変色、強力な臭い除去作業
④ 無断で設備を変更している

賃貸物件の設備を勝手に変更すると、退去時に「元の状態に戻す撤去費用」を請求されます。

  • ウォシュレット付きトイレへの勝手な交換
  • 給湯器や備え付けの照明設備の変更

4. 高額な修繕費を請求された場合の対処法

もし退去時の立ち会い後、身に覚えのない高額な請求書が届いた場合は、慌てずに次の手順で対応しましょう。

1 請求内容の「内訳」を詳細に確認する

「修繕費一式 15万円」のような大雑把な請求は認められません。必ず詳細な見積書をもらいましょう。

2 ガイドラインを根拠に交渉する

請求内容に納得できない項目があった場合は、管理会社や大家に対して「国土交通省の原状回復ガイドラインに沿っていない可能性があるため、確認してほしい」と伝えて再検討を求めましょう。この一言だけで、請求が見直されるケースは非常に多いです。

3 消費生活センターへ相談する

当事者同士の話し合いで平行線になった場合は、局番なしの「188」で消費生活センターへ相談しましょう。専門の相談員から、トラブル解決に向けたアドバイスやサポートを受けることが可能です。

4 ADR(裁判外紛争解決手続)を利用する

それでも解決しない場合の最終手段が、ADR(裁判外紛争解決手続)です。中立の第三者(弁護士など)が間に入って話し合いを仲介する制度です。

大家側もトラブルの長期化は避けたいと考えているため、「ADRの利用を検討しています」と伝えるだけで譲歩を引き出せるケースもあります。

5. 敷金トラブルを防ぐためのポイント

退去時のトラブルを防ぐためには、入居中から以下の点を意識しておくことが重要です。

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退去時の不当な請求を防ぐには、入居時にもともとあった傷や汚れを記録しておくことが最強の防衛策です。
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まとめ:正しい知識で不当な請求を防ごう

退去時の敷金トラブルは珍しいものではありません。しかし実際には、普通に生活していれば敷金が返金される(または過度な請求はされない)ケースが多いのが実情です。

もし高額な修繕費を請求された場合は、「内訳の確認 → ガイドラインの確認 → 大家との交渉 → 公的機関への相談」という順番で、正しい知識を持って冷静に対応しましょう。

引越しのプロフェッショナル【ミスターS】
この記事の監修者 元引越しセンター 部長 S

引越し業界歴23年。現場班長から営業、配車、部長まで経験。延べ1万件以上の引越し見積もりに関わり、業界の「裏」も「表」も知り尽くしたプロ。現在は「損をしない引越し」を広めるため、WEBメディアで情報を発信中。

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