「他社は8万円なのに、ここは3万円」「今決めてくれたらさらに安くします」
その魅力的な安さには、必ず理由があります。業界歴23年のプロが、表向きは言えない「危険なコストカット」の実態と、違法な「白ナンバー営業」のリスクを暴露します。
💡 プロの結論:安さの理由は「リスク」です
引越しは「人件費・車両費」が原価の塊です。
相場より極端に安い場合、削ってはいけないもの(安全・保険)を削っています。
安さを実現するために、彼らは裏でこんなことをしています。知っておかないと、あなたが損害を被ります。
営業ナンバー(緑色)を取得していない「白ナンバー(自家用車扱い)」で営業している業者がいます。これは法律違反です。
最大のリスクは「事故が起きても運送保険が下りない」こと。荷物が全損しても、業者は「払えません」で逃げます。
研修コストをかけず、日雇いバイトや経験の浅いスタッフを現場に送ります。家具の破損や壁の傷、作業の大幅な遅延が多発する原因です。
ゴキブリの卵がついているかもしれないボロボロのダンボールを再利用したり、「養生(壁の保護)は別料金」として見積もりから外し、安く見せかけます。
運送業者貨物賠償責任保険に入っていない、あるいは「3万円までは客負担」といった独自の不利な免責条項を設けていることがあります。
格安業者がよく使う手口です。「2トン車に乗る分だけ運びます」という契約です。
当日、荷物がトラックに乗り切らなかった場合、業者は平気で「残りは置いていきます」と言います。
あなたは残された荷物を運ぶために、高額な追加料金を払って往復してもらうか、自分でレンタカーを借りて運ぶ羽目になります。結果的に、最初から普通の業者に頼むより高くつきます。
| 項目 | 優良業者(企業努力) | 悪質業者(手抜き) |
|---|---|---|
| 見積書 | 内訳が詳細 | 「一式」のみ |
| トラック | 緑ナンバー | 白ナンバー |
| 契約 | 即決を迫らない | 「今なら」と強要する |
| 約款 | 標準引越運送約款 | 独自約款・記載なし |
怪しいと思ったら、この質問を投げかけてください。まともな業者なら即答できます。
「当日、荷物が増えていなくても追加料金が発生する可能性はありますか?あるとしたら具体的にどんな場合ですか?」
「万が一、家具やマンションの共用部を傷つけた場合、どのような保険で、いくらまで補償されますか?約款を見せてください。」
引越し業界歴23年。格安業者が起こしたトラブルの尻拭い(作業の引き継ぎ)を何度も経験。「安さには理由がある」という業界の常識を消費者に伝え、悪質業者による被害を減らす活動に注力している。