「トラックに一緒に乗せられるの?」「移動中に脱走したらどうしよう…」
ペットにとって引越しは、住み慣れた縄張りを失う命がけのイベントです。大切な家族を守るために、飼い主が絶対に守るべきルールと、動物ごとのケア方法を徹底解説します。
💡 絶対の鉄則:トラックには乗せられません
標準引越運送約款により、ペットは「特殊な荷物」扱いであり、原則としてトラックの荷台には乗せられません。高温多湿になる荷台は、命に関わります。
「自家用車」または「専門業者(ペットタクシー)」での移動が必須となります。
ペットの性格、移動距離、飼い主の交通手段によって最適な方法は異なります。メリット・デメリットを比較しましょう。
飼い主が常にそばにいるため、ペットのストレスが最小限で済みます。こまめな休憩や温度管理も自由自在です。ただし、車酔い対策は必須です。
ケース(キャリーバッグ)に入れば、手回り品切符(約290円)で乗車可能です。ただし、ケースのサイズ制限があり、大型犬は乗れません。また、鳴き声や周囲への配慮が必要なため、神経質なペットには不向きです。
車がない場合や長距離移動の場合の最適解です。空調完備の専用車でプロが運びます。引越し業者のオプションとして依頼することも可能です。
🚕 車がない!長距離移動が心配な方へ
大切な家族を「ただの荷物」として扱う業者には任せられません。
「ペット輸送の提携」がある優良な引越し業者を一括で見つけ、安全な移動プランを確保しましょう。
動物の種類によって、注意すべき「危険ポイント」は全く違います。それぞれの特性に合わせた準備を行いましょう。
新居だからといって、愛用の毛布やベッドを洗濯してはいけません。移動中のクレート内や新居の寝床に、「自分の匂いがついたもの」をそのまま置くことで、不安を大幅に軽減できます。
猫はパニックになると制御不能になります。移動中はキャリーバッグに入れる前に、大きめの「洗濯ネット(目の粗いもの)」に入れてください。狭い場所で落ち着く習性があり、万が一キャリーの扉が開いても脱走を防ぐ「命綱」になります。
小動物は環境変化に非常に弱いです。特にハムスターや鳥は、ストレスで急死するリスクがあります。
水温・水質の変化に弱いため、水槽に入れたままの移動は絶対にNGです。水槽が割れる危険性もあります。
※高価な魚や長距離移動の場合は、必ず「観賞魚専門の輸送業者」に依頼してください。
引越し作業中、ペットを部屋に放し飼いにするのは絶対にNGです。ドアが開けっ放しになるため、一瞬で外へ脱走します。必ず「お風呂場」や「キャリー」に隔離し、作業員にも分かるよう『ペット在中・開放厳禁』の張り紙をしてください。
人間と同じように、ペット(特に犬)にも住所変更の手続きが必要です。これを怠ると、迷子になった際に飼い主の元へ戻れないリスクがあります。
引越し後、ペットが体調を崩したり、トイレを失敗したりするのは「ストレス」が原因です。
A. 自己判断は絶対にNGです。 気圧や気温の変化で体調が悪化する恐れがあります。どうしても興奮が心配な場合は、事前に獣医師に相談し、適切な処方を受けてください。
A. 高齢ペットにとって環境変化は大きな負担です。可能であれば、かかりつけの動物病院で健康診断を受け、移動の許可をもらってください。移動時間は最短ルートを選び、温度管理を徹底しましょう。
引越し業界歴23年。「引越し当日に猫が逃げ出した」という悲痛な現場に何度も遭遇。物流のプロとしてだけでなく、命を預かる責任の重さを誰よりも理解し、安全な輸送方法を啓蒙している。