「引越しは原則、幹事会社をご利用ください」という新築マンションの案内状。
これを見て、「相場の2倍高いけど、仕方ない…」と諦めていませんか?
その「仕方ない」が、数十万円の損を生んでいます。
業界歴23年の経験から断言します。幹事会社以外の業者を使うことは、入居者の正当な権利です。
ただし、新築マンションには「一斉入居」特有の厳格なルールがあり、それを無視すると当日現場で悲惨なことになります。
💡 結論:他社利用は「ルール違反」ではありません
管理会社が特定の業者を強制することは、独占禁止法(抱き合わせ販売等)に抵触する恐れがあります。
「対立」ではなく「ルールの徹底」をキーワードに、賢く他社を使ってコストを下げましょう。
幹事会社の見積もりが他社より圧倒的に高くなるのには、明確な構造的理由があります。
エレベーターやエントランスの養生、トラックの誘導係(現場監督)のコストは、幹事会社が負担します。そのコストが、幹事会社を利用する入居者の見積もりに上乗せされているのです。
多くの場合、マンションの売主(デベロッパー)や管理会社に紹介手数料(マージン)を支払う契約になっています。その分、定価が高く設定されます。
これが最大の理由です。「どうせみんな幹事会社を使うだろう」と高を括っているため、値引きをする動機がありません。相見積もりを取るだけで、半額近くまで下がることも珍しくありません。
この手順通りに進めれば、管理会社や幹事会社に文句を言わせる隙を与えません。
資料をよく読んでください。「幹事会社以外お断り」とはどこにも書いていないはずです。「円滑な進行のためご協力ください」「推奨します」という表現なら、他社利用の余地は100%あります。
「他社にします!」と宣言するのではなく、まずは手続きを確認する形をとります。
他社を使う最大の懸念は「養生不足」と「時間遅延」です。見積もり時に「一斉入居のルール(1枠2時間など)を過去に守った経験があるか」を必ず確認してください。
「他社だから」という理由で嫌がらせをされないよう、事務手続きは完璧にこなします。特に車両ナンバーや作業員数の報告は、早めに行うことで管理側の信頼を得られます。
ここがプロの裏技です。一斉入居では共用部の養生を幹事会社が行いますが、それとは別に「自分たちの作業範囲(玄関先など)は自社で完璧に養生すること」を依頼業者に約束させてください。これが最大の自衛策です。
現場の空気感は挨拶で決まります。他社のリーダーに「本日はよろしくお願いします。ルールの時間内に必ず終わらせます」と現場監督(幹事会社)へ挨拶させれば、嫌がらせはほぼ無くなります。
💦 「こんな厳しいルール、守れる業者いるの?」
新築の一斉入居は、経験のない業者には荷が重すぎます。
トラブルを避けるために、「新築マンションの搬入実績が豊富」なプロを選んでください。
これさえ守れば、当日トラブルになることはありません。他社業者に徹底させてください。
たまに強気な管理担当者がいますが、業界歴23年のプロが使う「切り返し」を教えておきます。
これで相手は引き下がります。彼らは「ルールを守らない他社」を恐れているだけで、「ルールを熟知した入居者」を止める力はないからです。
引越し業界歴23年。数多くの「新築マンション一斉入居」の現場で、幹事会社側も他社側も両方経験。管理会社との調整、他社を締め出す現場の心理を知り尽くした、一斉入居対策の第一人者。