「お客様、申請書が出ていないのでオートロックは開けられません」「この高さのトラックは敷地内に入れません」
引越し当日、管理人にこう言われたらゲームオーバーです。荷物をトラックから降ろすことすらできず、当日キャンセル料(全額)を払って出直す羽目になります。
💡 プロの結論:管理人は「敵」ではなく「門番」
彼らは建物を守るためにルールを執行しています。
「紙一枚(申請書)」を事前に出すだけで、門番は最強の味方に変わります。
事前に聞いておかないと、当日現場で必ず揉めるポイントです。特に「トラックのサイズ」は致命傷になります。
引越しトラック(2トンロング以上)の高さは約3mあります。しかし、マンションの車寄せや駐車場のゲートは「高さ2.3m制限」の場所が多いです。
敷地内に入れず、やむなく公道に停める場合、事前に警察署へ「道路使用許可申請」を出していないと、パトカーが来て作業停止を命じられるリスクがあります。
高級マンションや内廊下(カーペット張り)の物件では、床にタイヤ痕がつくのを防ぐため、「ゴム製以外のタイヤ(白いタイヤ等)」の台車しか許可されない場合があります。
格安業者が汚れた黒いタイヤの台車を持ち込むと、その場で使用禁止を命じられ、手運び(追加料金)になります。
多くのマンションでは、騒音防止のため「作業は9時~17時まで」と決まっています。
交通渋滞で到着が遅れて16時半から作業開始しようとしても、「ルールですので」と入館を拒否されるケースがあります。特に土日祝日は厳しい傾向にあります。
タワーマンションへの引越しは、一般的なマンションとは次元が違います。以下のルールを知らない業者は門前払いされます。
作業が中止になった場合、キャンセル料や再配送料、待機料は誰が払うのでしょうか。
万が一、当日になって申請漏れやサイズオーバーが発覚した場合、以下の方法でリカバリーできる可能性があります。
大きなトラックが入れない場合、近くのコインパーキング等に親トラックを停め、そこから敷地内に入れる「軽トラック」や「ハイエース」に荷物を積み替えて往復します。
※追加料金(数万円~)がかかりますが、当日中に終わらせる唯一の手段です。
申請書忘れ程度なら、電話ではなく直接管理室へ顔を出して謝罪します。「私の確認不足です。短時間で静かに行いますので、何とか許可をいただけないでしょうか」と頭を下げます。
管理人も人間です。誠意を見せれば、「今回だけ特別に」と目をつぶってくれる可能性があります。
契約が決まったら、すぐに管理会社(または管理人・防災センター)に電話し、以下を確認してください。
引越し業界歴23年。数多くのタワーマンションや厳格な管理物件での引越しを指揮。「管理会社と揉めると、入居後の生活が地獄になる」という教訓から、事前調整の重要性と、万が一の際の謝罪・交渉術を伝授している。