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石川県への引越しは、「美しい街並み」と「美味しい魚」への期待が高まりますが、同時に日本一とも言われる「雨と湿気」への覚悟が必要です。
また、金沢市内は城下町の名残で「道が狭く入り組んでいる」ため、引越しトラックが家までたどり着けないトラブルが頻発します。
「弁当忘れても傘忘れるな」という格言の真意や、カビから荷物を守る方法、そして北陸新幹線による生活の変化まで、業界歴23年のプロが解説します。
💡 石川引越しの鉄則
情緒ある街並みは、引越し作業の敵でもあります。
「道幅確認は絶対(訪問見積もり推奨)」「除湿機とサンルームは必須」「冬の雷に驚かない」この3つを心に留めてください。
石川県の気候を一言で表すなら「多湿」です。晴れの日が貴重だと感じるほど、空は曇っています。
石川県は年間降水日数が全国でも常に上位です。一日中雨が降り続くというより、晴れていたと思ったら急に雨が降り、また止むという「時雨(しぐれ)」が多いのが特徴です。
そのため、県民は折りたたみ傘を常に持ち歩くか、車に傘を数本積んでいます。引越し当日も雨対策(荷物のビニール梱包など)を念入りに行いましょう。
【サンルーム付き物件が標準】
雨と雪が多いため、石川県の賃貸物件にはベランダの代わりに、ガラス張りの室内干しスペース「サンルーム」がついていることが多いです。
東京から来る人は「ベランダがない!」と驚くかもしれませんが、こちらの気候ではサンルームの方が圧倒的に便利です。除湿機とセットで使うのが石川流の洗濯術です。
金沢市は戦災(空襲)を免れたため、江戸時代の古い町割りがそのまま残っています。これが引越しの難易度を跳ね上げます。
市内中心部や東山、寺町周辺は、敵の侵入を防ぐためにわざと道を曲げた「鍵型道路(枡形)」や、袋小路、一方通行が多数存在します。
地図上では普通の道に見えても、実際に行ってみると「2トントラックすら曲がれない直角カーブ」だったりします。
トラックが家の前まで入れない場合、遠くにトラックを停めて手作業で運ぶ「横持ち」や、軽トラックに積み替えて往復する「小分け輸送」が必要になります。
これらは別途料金(数万円~)がかかるため、電話やネットだけの見積もりで済ませず、必ず営業マンに現地(特に道幅)を見てもらいましょう。
2015年の北陸新幹線開業、そして2024年の敦賀延伸により、交通事情は激変しました。
石川の冬は、ただ寒いだけではありません。「雷」が鳴り響きます。
冬の初めに鳴る激しい雷を「鰤起こし(ぶりおこし)」と呼び、これが鳴ると本格的な雪のシーズン到来です。
降る雪は水分をたっぷり含んだ「湿雪」で、非常に重いです。雪かき道具はプラスチック製ではなく、丈夫な金属製のスコップやスノーダンプを用意しましょう。

引越し業界歴23年。現場班長から営業主任、マネージャー、部長まで経験。延べ1万件以上の引越し見積もりに関わり、業界の「裏」も「表」も知り尽くしたプロ。現在は「損をしない引越し」を広めるため、WEBメディアで情報を発信中。