「明日は台風直撃の予報…これって中止になるの?」「雨の中引っ越して、家具がびしょ濡れになったら補償は?」
天候ばかりはどうしようもありませんが、判断を誤ると高額なキャンセル料が発生したり、新居がカビだらけになったりします。業界歴23年のプロが、悪天候を乗り切るための「正しい判断基準」と「最強の自衛策」を伝授します。
💡 プロの結論:雨でも引越しは決行されます
引越し業者は、道路封鎖レベルの災害でない限り作業を止めません。
「濡れたくないから延期したい」は、原則としてお客様都合のキャンセル(有料)になります。
業者が「無理だ」と判断するラインは、実は雨量よりも「風」にあります。
※ 「強風」が一番危険です。トラックのコンテナが煽られて横転する恐れがある場合や、タワマンでエレベーターが自動停止した場合は作業中止になります。
「誰が止めたか」で支払いの有無が決まります。標準引越運送約款に基づくルールです。
業者が「作業可能」と判断しているのに、客側が不安で延期を申し出る場合。
前日なら見積額の30%、当日なら50%のキャンセル料が発生します。
台風直撃、道路封鎖、トラック故障など。業者が作業困難と判断した場合。
キャンセル料は発生しません。
業者は家具を梱包してくれますが、全てのダンボールまでは守れません。自衛が必要です。
箱の外側が濡れても中身を守る最強の方法です。
① ダンボールの中に「大きなゴミ袋(45L~70L)」を広げる。
② その中に荷物を入れて口を縛る。
③ 最後にダンボールの蓋を閉じる。
これで外がビショ濡れになっても、中の衣類や本は無事です。
使い古したタオルを多めに用意し、作業員に「これで拭きながらお願いします」と渡します。
これだけで作業員の意識が変わり、新居の床濡れリスクが激減します。雑巾としてそのまま捨ててもらえばOKです。
冬場の雨天引越しで最も多いトラブルが、テレビやパソコンの故障です。
寒いトラックから暖かい新居に運び込むと、家電の内部で「結露」が発生します。
この状態で電源を入れるとショートして故障します。
搬入後、最低でも2~3時間はコンセントを差さず、室温に馴染ませてください。
不安な時は、前日に業者へ電話して「言質(げんち)」を取りましょう。
「明日、台風予報が出ていますが、作業は決行されますか?
もし当日、御社の判断で中止になった場合、延期料金はかからないという認識でよろしいですね?
また、決行する場合、雨濡れによる家財の汚損は補償していただけますか?」
※ 担当者の名前とともに記録に残しておくと、後で「やっぱりキャンセル料を払え」と言われた時の強力な証拠になります。
「雨の日でも丁寧に作業してくれる業者は?」
梱包資材が充実し、悪天候時の対応マニュアルがある優良業者を探す
引越し業界歴23年。数々の台風・大雪の中での引越しを指揮。現場判断の難しさと、無理に決行した際の破損リスクを熟知しており、「迷ったら安全第一(延期)」を推奨しつつ、どうしても決行する場合の自衛策を伝授している。