「朝の予定なのに業者が来ない」「もう夜なのに作業が終わらない」
引越し当日の遅延は、単に時間がなくなるだけでなく、新居のライフライン開通や鍵の受け渡し、近隣への挨拶など、すべてに悪影響を及ぼす大問題です。
💡 プロの結論:我慢して待つ必要はありません
大幅な遅延は「契約不履行」の可能性があります。
ただ待つのではなく、「応援要請」や「補償交渉」で積極的に解決を図りましょう。
まずは「今どれくらい遅れているのか」を客観的に判断しましょう。以下の時間を超えている場合、明らかに異常事態です。
| 規模 | 標準作業時間 | 危険ライン(要確認) |
|---|---|---|
| 単身(1R~1DK) | 2~4時間 | 5時間以上 |
| 2人暮らし(1LDK~) | 4~6時間 | 7時間以上 |
| 家族(3LDK~) | 6~8時間 | 日没後も継続 |
「仕方ない遅れ」と「業者の手配ミス」を見極めることが重要です。
「午後便」や「フリー便」は、前の現場が終わってから来るため、優先順位が最下位です。繁忙期には前の現場が押しに押して、開始が夜20時以降になることも珍しくありません。
前の現場でトラブルがあり遅れているケース。最悪なのは、配車係のミスで「トラックが割り当てられていない(忘れられている)」ケースです。連絡がなければ即電話してください。
新人や短期バイトばかりのチームだと、作業効率が極端に落ちます。リーダーが機能していない場合、応援を呼ばないと朝まで終わりません。
ただ「遅い」と文句を言うのではなく、解決策を提示させましょう。
「予定よりかなり時間がかかっていますが、終了予定は何時ですか?
このペースだと鍵の受け渡しに間に合わないので、本部に連絡して応援(増員)を要請してください。」
「現場の作業が遅延しており、生活に支障が出そうです。
近くで作業を終えた別のチームを応援に向かわせてもらえませんか?」
大幅な遅延により実害が出た場合、補償を求めることができます。
業者の責任で荷物の到着が遅れた場合、利用者は損害賠償を請求できます。具体的には以下の交渉が可能です。
21時を過ぎると近隣からクレームが来たり、視界不良で事故のリスクが高まります。
「作業中止・翌日延期(積み置き)」を提案しましょう。
業者都合の遅延であれば、追加料金なしで「荷物をトラックに積んだまま翌朝一番に作業」という対応を求められます。
その際、寝具がないために発生する「ホテル代」を交渉材料にすることも可能です。
引越し業界歴23年。配車係として何千台ものトラックをコントロールしてきた経験から、遅延のメカニズムとリカバリー方法を熟知。「遅れは現場ではなく本部で解決する」という視点で、的確なアドバイスを行っている。