「光回線契約なのに、夜になると動画が止まる」「Web会議で声がロボットになる」
その原因は、プロバイダではなくマンションの「構造(配線方式)」にある可能性が高いです。業界歴23年のプロが、契約前に見抜く方法と、VDSL物件だった場合の生存戦略を伝授します。
💡 プロの結論:VDSLは「100Mbps」の壁を超えられません
どんなに高いプランを契約しても、物理的に速度が出ない仕組みです。
在宅ワークやオンラインゲームをするなら、この方式は避けるのが鉄則です。
一言で言うと「マンションの入口までは光回線だけど、各部屋までは古い電話線を使っている」状態です。
新幹線で駅まで来たのに、最後だけ自転車で移動するようなものです。ここがボトルネックになります。
電話線(メタルケーブル)は、物理的に最大100Mbpsまでしか出ません。最新の「1Gbps(1000Mbps)プラン」を契約しても、部屋に届く前に1/10にカットされてしまいます。
電話線は電気信号を使うため、隣の家の通信と干渉しやすく、ノイズが発生します。これが「急に切れる」「夕方以降に不安定になる」最大の原因です。
| 項目 | VDSL方式 | 光配線方式 |
|---|---|---|
| 部屋までの配線 | 電話線 | 光ファイバー |
| 最大速度 | 100Mbps | 1Gbps~10Gbps |
| 安定性 | ノイズに弱い | ノイズに強い |
| 在宅ワーク | △ 不向き | ◎ 最適 |
不動産屋に聞かなくても、部屋のコンセントを見れば一発で分かります。
【VDSL方式】
普通の電話線の差込口(モジュラージャック)があるだけ。
「TEL」と書かれていることが多いです。
【光配線方式】
「光」または「Optical」と書かれた差込口がある。
「光コンセント」という専用の端子が設置されています。
「もう契約してしまった!」という場合の対処法です。
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また、あなたの部屋で「独自回線」が引けるかどうかもチェックできます。
A. 個人単位での変更は原則不可能です。マンション全体の設備工事が必要になるため、管理組合の決議が必要です。ただし、低層階であれば「戸建てタイプ」として個別に光ファイバーを引き込める可能性があります(要管理会社許可)。
A. Ping値(応答速度)が重要なFPSなどのゲームは厳しい場合があります。特に夜間はノイズや混雑でラグが発生しやすいため、ガチ勢には向きません。
引越し業界歴23年。自身もリモートワークを活用する中で、ネット環境の不備が入居後の生活をいかに破壊するかを痛感。「たかがネット」と軽視せず、ライフラインとして最優先する物件選びを提唱している。