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引越しを検討している人が最も気になるのが「引越し費用はいつが一番安いのか?」という問題です。
実は引越し料金は、スーパーの野菜やホテルの宿泊費と同じ「時価(ダイナミックプライシング)」です。全く同じ荷物量・同じ距離の引越しであっても、引越す「時期・曜日・時間帯」が違うだけで、料金に2倍~3倍(金額にして10万円以上)の差が出ることが当たり前のように起こります。
この記事では、業界歴23年の元引越し会社部長の視点から、引越し費用が安くなる「月・曜日・時間帯」のデータと、カレンダーの空きを利用して限界まで安くする「究極の値引き交渉術」を徹底的に解説します。
結論から言うと、引越し費用が最も安い時期は「5月~1月(繁忙期以外)」の通常期・閑散期です。
逆に、絶対に避けるべきなのは2月~4月の「繁忙期」です。
| 月 | 料金の傾向 | 業界の状況(裏側) |
|---|---|---|
| 1月 | 安い | お正月明けで動く人が少なく、かなり値引きしやすい。 |
| 2月 | やや高い | 下旬から徐々に転勤族が動き出し、料金が上がり始める。 |
| 3月 | 非常に高い | 超・繁忙期。年間の引越しの約30~40%が集中し、料金は2~3倍に。 |
| 4月 | 高い | 上旬までは激混み。中旬以降から徐々に落ち着き始める。 |
| 5月~6月 | 安い | GW明けから梅雨の時期は引越しが減り、かなり安くしやすい閑散期。 |
| 7月~8月 | 普通 | 夏休みの家族引越しがやや増えるため、そこまで安くはならない。ただし、お盆期間中は引越しが減るので安い。 |
| 9月~10月 | 普通(※月末除く) | 秋の転勤シーズン(9月末~10月初旬)を除けば比較的安い。 |
| 11月 | やや安い | 安定して安く契約しやすい時期。 |
| 11月~12月 | やや高い | 「年内に引越してしまおう」、「年越しは新居で」と考える人が多いため、引越しが集中しやすい。 |
3月は就職・進学・転勤が重なり、引越し会社が保有している「トラック」と「作業員」が完全にパンクします。
アルバイトや派遣スタッフを大量に雇い、トラックを他県から応援に呼ぶなど異常なコストがかかるため、料金を2~3倍に跳ね上げないと利益が出ないのです。さらに、「もう予約がいっぱいだから、20万円もらえるなら受けるけど?」という強気の「お断り価格」が平気で提示されるようになります。
月だけでなく、「カレンダーのどの日を選ぶか」でも数万円の差が出ます。
一番安いのは圧倒的に「平日(火・水・木)」です。
引越し業界には明確な「狙い目の日」と「高い日」が存在します。
引越しは「何時にスタートするか」でも料金が変わります。主な3つのプランを見てみましょう。
| プラン | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 午前便 (8~9時開始) |
高い | 開始時間が確約されており、午後からゆっくり荷解きができるため一番人気。値引きはほぼ不可能です。 |
| 午後便 (13~15時開始) |
普通 | 午前中の引越しが終わってからトラックが向かうプラン。開始時間が「13時~15時の間」のように幅を持たされます。 |
| フリー便 (時間おまかせ) |
最も安い | 作業開始時間を業者に完全に任せるプラン。業者のスケジュールに合わせるため、午前便に比べて1~3万円ほど安くなります。 |
「とにかく安くしたいからフリー便で!」と即決するのは危険です。
フリー便は「前の作業がすべて終わってから」向かうため、繁忙期や前の現場でトラブルがあった場合、あなたの家への到着が夜の18時や19時になることも珍しくありません。
「引越し当日に旧居の立ち会い(鍵の返却)を予定している」「新居の鍵を18時までに不動産屋に取りに行かなければならない」といった場合は、フリー便を選ぶと高確率でスケジュールが崩壊します。
ここまで時期や曜日について解説してきましたが、引越し料金が決まる「究極の理由」をプロの視点から暴露します。
それはズバリ、「あなたの引越し希望日に、その業者のトラックと作業員がたまたま空いているかどうか(=空き状況)」です。
例えば、一般的に「安い」と言われる平日の火曜日であっても、A社はすでに法人のオフィス移転で予約がいっぱいだとします。するとA社は「10万円もらえるなら受けるけど?」という高い見積もりを出してきます。
しかし同じ日、B社はたまたまスケジュールがガラ空きでした。するとB社は「トラックを車庫で遊ばせておくくらいなら、原価ギリギリの4万円でもいいから仕事を入れたい!」と考え、破格の見積もりを出してくるのです。
この「業者の空き状況(都合)」を逆手にとって、限界まで引越し費用を安くする究極の交渉術をお教えします。
訪問見積もりや電話見積もりの際、「〇月〇日でお願いします」とこちらから日を指定するのではなく、以下のように伝えてください。
この一言を言うだけで、業者は「あ、このお客さんはこちらの都合(空きトラック)に合わせてくれる神客だ」と判断し、利益度外視の最安値プラン(底値)を提示してきやすくなります。
ただし、1社に聞いただけで「ここが一番安い日です」と言われた金額を鵜呑みにしてはいけません。「どの日が空いているか」は引越し業者によって全く違うからです。
引越し料金を安くする最大の裏ワザは、「複数社に見積もりを取り、一番トラックが余って困っている業者を見つけ出すこと」に他なりません。
「〇日~〇日の間で一番安い日は?」と1社ずつ電話して聞くのは大変です。
一括見積もりサイトを使えば、あなたの引越しエリアで「いま一番トラックが空いていて、安くてもいいから仕事が欲しい業者」をすぐに見つけ出し、最安値を引き出すことができます。
引越し費用は時期・曜日・時間帯の選び方だけで、数万円~10万円以上も節約することが可能です。
引越しを予定している方は、ぜひこの「黄金パターン」と「交渉フレーズ」を活用して、賢く引越し費用を節約しましょう!

引越し業界歴23年。現場班長から配車・営業、部長まで経験。自社のカレンダーの「空き」を埋めるために、いかに日程調整のきくお客様を安く契約するかを熟知。現在は「損をしない引越し」を広めるため、WEBメディアで情報を発信中。